夢野久作「ドグラ・マグラ 下」
下巻ほぼ一気読みしましたが、僕の疑問だった摩訶止観という言葉は出てこなかったです。はて、どこで読んだのやら、僕の胎児の夢ということなのでしょうか。。。
さて、正木博士の語りは次第に狂気を帯びてきます。どこまでが真実やら狂気の世界やら境目がぼやけてしてしまいます。
ところで、米倉斉加年さんの表紙の絵ですが、斉加年さんのインスピレーションは凄まじいものがありますね

ホントウに解放された青天井の人間になれ...という宣言(プロパガンダ)を、新生(あらき)のまま民衆にタタキつけたのがキリストで、オブラートに包んで投り出したのが孔子で、おいしいお菓子に仕込んで、デコデコと飾り立てて、虫下しみたように鐘や太鼓で囃し立てて売り出したのがお釈迦様ということになるんだ。