夢野久作「ドグラ・マグラ 上」
夢野久作さんは学生の頃好きで読んでました。それ以来の再読。今回は米倉斉加年さんが表紙を描いている角川文庫で読んでみました。内容は全くと言っていいほど忘れてました。日本三大奇書の一つでもあります。小栗虫太郎「黒死館殺人事件」と比べると読みやすいです。ただ、この出来事自体をどう解釈するかはいろいろあるのかなと思います。
改めて読んでみて、人の死後の変化を絵にするということが書かれていて、思い出す言葉は摩訶止観の九相図です。この言葉はすごく印象に残っていて、これを知ったのは、この「ドグラ・マグラ」だったのかなと思い出しています。上巻には摩訶止観という言葉は出てことなかったので、下巻で出て来るかどうかです。