村上龍「歌うクジラ 下」
遺伝子操作で死に追いやられた父の思いを託し、世界を覆すためにICチップを届けようとするアキア。彼が見た未来の日本とは。人類は永遠の寿命を手に入れた一方で、出生率が低下してしまっているのです。そして、永遠の寿命は最上層社会の階級の人々のみ手に入れたものだったのです。しかし、永遠の寿命は手に入れても、肉体の老化を避けることができませんでした。そして、子供を作る行為はいびつな形になってしまっていきます。
ある意味、出生率が下がってきている先進諸国。僕が前読んだ本では、その原因は社会学的に解明されていないそうです。人類はそういう運命を迎えていくのでしょうか。。。