ジョージ・エリオット「ミドルマーチ4」
イギリス小説の最高峰と言われてるそうです。読み終えてみて、その言葉通りとても面白かったです。
この第4巻では、ドロシアとロザモンドの対談は修羅場になる予感もありましたが、その内容は読みごたえがありました。
ロザモンドとリドゲイドの結婚生活はこのまま破綻と思われましたが、最後のフィナーレでは続いたようです。このあたりはエリオットの人生観だと思います。彼女は、こう物語を締めくくります。

世の中がだんだんよくなっていくのは、一部には、歴史に残らない行為によるものだからである。そして、私たちにとって物事が思ったほど悪くないのは、人知れず誠実に生き、誰も訪れることのない墓に眠る、数多くの人々のおかげでもあるからだ。