片岡義男「ノートブックに誘惑された」
片岡さんのエッセイやら小説やらで、それもいつもの短編よりさらに短めの作品です。雑誌にでも掲載されてたのをまとめたような感じです。

キラウエアの岩をモッテ帰ると、その人および周辺に不運や不幸が連続するという伝説があるとか。

息子の投げる球を、一球ごとにストライク、ボールと、大声で判定しつつ、いま進行している自分たちの離婚調停について、キャッチャー役の夫と語り合った。

ひとつの場所に腰を落ち着け、毎日毎日おなじような行動を取りながら、ひっそりと時間を過ごしつつ観察しないと、リゾートというものが持っている不思議さには、なかなか到達できないだろう