ロジェ・マルタン・デュ・ガール「チボー家の人々8 一九一四年夏Ⅰ」
オスカール・チボーが亡くなり、アントワーヌとジャックの二人の息子はそれぞれの道を歩みだします。兄のアントワーヌは父の家を改造し医師としてだけでなく医学の研究にも力を入れます。弟のジャックはスイスのジュネーヴで、父親への反発のためか社会主義活動に力を入れます。そして同志の国際的な繋がりの中で、バルサラエボでのオーストリア皇太子殺害事件の結果、ヨーロッパが戦争の一歩手前だということを知ります。そして、情報収集のためパリを訪れたジャックは兄と会うのですが。。。