ジッド「地の糧」
読んでいる「チボー家の人々」のジャック・チボーが読んでいた本。彼はかなりの影響を受けたようです。
この「地の糧」は小説というジャンルにしませんでした。登場人物は架空の人物のようですが、ほとばしる青春の情熱が書かれています。実際に詩も登場しますが、書かれている文章自体も詩のようです。

ナタナエル、神と君の幸福とを区別してはならない。

おお、春よ!一年しか生きぬ草木はいそいそと儚い花を咲かせるが、人間には生涯一度しか春は訪れない、そして喜びの思い出は幸福をまたあらたに将来はしない。


ところで、この新潮文庫のカバーはヨルシカ×新潮文庫のコラボの限定カバーだそうです