木村尚三郎「ヨーロッパ思索紀行」
NHK関係なので思索とあっても難しいことは書いてありません。ヨーロッパの歴史や現状を鑑みて現在の日本はどうかということに触れてあるくらい。
14世紀15世紀のヨーロッパがもう開墾できないほどで人口過剰だったために、西に向かい、コロンブスもその一つだという視点はなるほどと思いました。
イギリスがヨーロッパの中で、それほど仲間外れだということも初めて知りました。イギリス経験論と大陸合理論の違いもこのあたりから来てるのでしょうか。
また、トクヴィルが、アメリカ人は最初から都市民であり、キリスト教信仰(聖書)と技術(斧)と情報(新聞)に生きている孤独な人々と言い切ったということも面白いです。
あと、フランスにはフランス料理はない、あるのは地方料理だけである、と言えるほど、フランスはどこへ行っても料理がおいしいのだそうです