皆川博子「夜のアポロン」
日下三蔵さんの編集で、今まで単行本に収録されなかった短編が集められた本です。巻末の日下さんの解説では1976年から1996年までの雑誌から集められたものだそうです。著者である皆川博子さん自身の後書きでは自分でも原稿のデータがないものもあるのだそうです。
そういう作品集なので様々な傾向のものが集められています。皆川さんの作品はあまり読んだことがなく僕のイメージはゴチック小説的かなと思ってましたが、様々な作品を書かれてるのだなと思いました。この本最後の「塩の娘」という3頁ほどの小品では東野圭吾さんの天下一名探偵などもわざわざ登場しないと書かれてます