サン=テグジュペリ「夜間飛行」
4月の読書課題の課題本ということで1回目の読みです。
サン=テグジュペリの「人間の土地」は以前に読みました。確か、あれはサン=テグジュペリの体験談だったと思います。この「夜間飛行」は小説という形になってます。
この本には「夜間飛行」」と彼の処女作の「南方郵便機」の二つの作品が収められてます。
「南方郵便機」は幼馴染で人妻となった女性との関係を綴った飛行士の話。報われない恋の悲しみの中、アフリカへの飛行に飛び立った飛行士。
「夜間飛行」は、当時のテクノロジーでは危険視されていた夜間の飛行。それを実用化していく人々の思い。そこには鉄の意志が必要だったのです。
この二つの作品は、安全性が十分に確保されていなかった創業期に空を飛んだ人たちの果敢なる挑戦と空への思いが綴られています