原田マハ「リボルバー」
昨日の宮本輝さんと共にいつかはじっくり読んでみたい作家さんである原田マハさん。今回の美術史ミステリーはゴッホを撃った銃であるリボルバーの物語。
パリのオークション会社に勤務するゴッホとゴーギャンを研究する高遠冴。彼女の元に持ち込まれたのは、ゴッホの自殺に使われたという銃。それは従来そう言われていた銃とは違うもの。銃を持ち込んだの画家である女性。はたして、この銃は本当にゴッホを撃ったリボルバーなのか、冴はゴッホとゴーギャンの関係を調べます。
いつもながら美術史の間隙を縫うように、確かでないところをマハさんが持てる美術史の知識と想像力を発揮し、美術史ミステリーをつくりあげていきます。
さて、ミステリーも面白いですが、マハさんの本を読むことで美術に関する知識も深まっていきます