太宰治「お伽草紙」
この本に収められているのは、盲人独笑、清貧譚、新釈諸国噺、竹青、お伽草紙。
古典に題材をとったものが多いです。新釈諸国噺では、えーというものもあり、西鶴の元を読んでみたくなりました。中国の聊斎志異からとったものもあり面白かったです。
お伽草紙で扱われているのは、瘤取り、浦島さん、カチカチ山、舌切雀で、そう解釈するのか、と思いました。特に、カチカチ山では、兎を16歳の美しい処女に例え「まことに無邪気と悪魔とは紙一重である」と語っています