JRRトルーキン「指輪物語9 王の帰還 下」
下巻では、滅びの山に指輪を葬るために向かっているフロドとサムの話になります。上巻で死んだと思われたフロドは生きていてサムに助けられます。ゴクリが指輪を取り返しにフロドを襲うのですが。。。
モルドールの滅亡と王の帰還はこの巻の前半で終わってしまいます。後半はホビットの庄に帰るフロド達の話になります。トルーキンは中つ国の世界の物語を完璧に終わらせようとしているよう感じです。
巻末でのトルーキンの解説も興味深かったです。トルーキンの扱った映画では彼の第一次世界大戦に参加した様子が描かれてました。この指輪物語の書き始めて世界は第二次世界大戦に突入していきます。しかし、この指輪物語はそういった実際に世界で起こっていることを表していないと言い切ります。純粋に中つ国の世界を描きたかっただけだと。。。