FWクロフツ「樽」
クロフツがこの「樽」でデビューした同じ1920年に、アガサが「スタイルズの怪事件」でデビューしたのだそうです。巻末の解説には他にも、樽に関連してイギリスのウィスキー作りのことも書かれていてうれしかったです。
さて、パリ発のロンドン行きの荷揚げ中に樽が落ちて破損。その樽に入っていたのは女性の死体。この事件の解決にスコットランドヤードやパリの警察が調査し、一人の男が逮捕されます。その男の無実を信じた友人が依頼した弁護士は探偵と共に、ある男のアリバイ崩そうと調査するのです。
アリバイ崩しの古典的な名作です。読みやすく一気に読んでしまいました