片岡義男「物語の幸福」
本の紹介として、こう書かれてます。
「恋愛はもっとも日常的なドラマです。。。現実を少しだけずらせると、日常のドラマは、そのほとんどが、小説になります。ずらせるとは、陳腐な現実を整地しなおし、そこにまったく別な意味を作り出すことです」
先に読んだ漱石の「明暗」は、その日所の恋愛ドラマを陳腐なまま書き表したかのように思えてきます