川上未映子「すべて真夜中の恋人たち」
「真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う」から始まるこの物語。
主人公は本の校正をする30代の独身女性。彼女は人づきあいが不得手で勤めていた会社を辞めフリーの校閲者となったのです。彼女に仕事を依頼する石川聖は主人公と正反対の性格で自分の主張を曲げず男との付き合いも多いのです。
川上さんは、この二人を容赦なく書き尽くしています。ここでは纏めることができないほど、意味が深いのです。
そして主人公が出会ったのは50代の三束さん。主人公の彼への思いが募っていく。
真夜中の恋人たちの夜が明けることはないのでしょうか。。。