ジョルジュ・バタイユ「エロティシズム」
来週の読書会の課題本が「眼球譚」故に、この本を読んでみた。
「バタイユ入門」の酒井健さんが訳者なのですね
第一部と第二部に分かれていて、第二部は論文集のような感じ。第一部の方が面白かった。エロティシズムとうことですが、あまりにも哲学的です。バタイユはヘーゲルやニーチェの思想に影響を受けてますね。ヘーゲルやニーチェも読んでみたいなと思いました。
不連続の存在である人間が連続を求める上で、どのような時に連続に近づくことができるか、不連続の限界を越えることができるか。バタイユは「エロティシズムの究極の意味は融合であり限界の消去である」と言う。そして「唯一暴力だけが、気違いじみた暴力だけが、理性に還元可能な世界の限界を破って、私たち連続性へ開かせるという真実を!」と言います。「眼球譚」のおぞましい暴力的な世界が思い浮かびます。