ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟 下」
カラ兄の4回目を読了。
今回新たな気づきとしてはスメルジャコフ。この本を普通に読む限りでは、彼がヒョードルを殺した犯人。しかし、その目的については語られていない。彼の行為の目的とは何だったのでしょうか?
私生児としての認知されず虐げられてきたことへの復讐が一般的に考えられやすいというか、そのくらいしか見つけられません。しかし、それだったら、アリョーシャは何故対象にならなかったのか。アリョーシャが無垢な善人だったから。
しかし、これだけでは、この物語は血縁内での犯罪にしか過ぎません。
書かれなかった第二部では、アリョーシャが皇帝暗殺を計画する革命家になるということが予定されていたとか。となると、スメルジャコフはアリョーシャの中に、そういった破壊的なエネルギーを見つけていたのでしょうか。