バタイユ「マダム・エドワルダ/目玉の話」
前に読んだ「眼球譚」がバタイユが最初に書いた初稿版で、新装版がこちらということで読んでみました。
「マダム・エドワルダ」は「目玉の話」とは関係ありません。訳者の中条さんはこの作品について、こう書かれてます。
この作品にはポルノ小説(ポルノとは古代ギリシア語で「娼婦」の意)に通じるエロティズムがあふれている。というより、エロティズムは『マダム・エドワルダ』の本質的な主題である。
だが、そのエロティズムは単なる性的興奮とはほとんど関係がない。それはバタイユが人間の可能性の極限として考え抜いたエロティズムであり、本書の決定的な特異性は、エロティズムと哲学、セックスと形而上学が荒々しく、直接に接合されていることなのだ。
さて「目玉の話」と言いますと、初稿版と新装版ではかなり文章表現など変わっているということです。話のストーリーは変わっておらず、僕なんかは訳者が違うので、文体が変わってるだけかなと思ってしまいます。細かく読み比べていけば、違いは出てくるのでしょうが、それはいつか時間のある時にでも。。。