中野京子「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」
「怖い絵」シリーズの中野さんが名画からハプスブルク家にまつわる話をしていきます。
ハプスブルク家は13世紀にひょんな巡り合わせから神聖ローマ帝国皇帝となった一族。最盛期には、ドイツとスペインの二つの帝国の皇帝となり、日の沈まぬ帝国の皇帝ともなったのです。しかし、繰り返す血族内での結婚から、その生命力を衰えていき、第一次世界大戦に滅亡を迎えます。
表紙の絵は、最後の皇帝ともいえるフランツ・ヨーゼフの妃であったエリザベート皇后。彼女の写真も残っていて、その貴賓ある容姿は歴代のどの国の王家の女性と比べて一、二を争う美女だったそうです。