古川日出男訳「平家物語 1」
この河出文庫の古典新訳コレクションは池澤夏樹選の日本文学全集に収められた古典のところを文庫化したもの。僕は発刊されるのを知らず角田光代さん訳の「源氏物語」はハードカバーの全集の方で読みました。
さてこの「平家物語」は、あの「犬王」の著者の古川日出男さんが現代語訳されたものです。ご存じ祇園精舎から始まります。
高校生の時古典でやった俊寛僧都の最期はこうなるのか。。。
この「平家物語」の構成というのは、一連の繋がったものではなく、いろんな話がまとまっているものなのですね。琵琶法師が歌ったことが分かります。古川日出男さんの現代語訳もそれを意識したものなのかと思います