ロマン・ローラン「ジャン・クリストフ 4」
なんとか8月中に読み終えた全4巻の「ジャン・クリストフ」 この第4巻は最終巻ということもあったのか、読み始めたらほぼ一気読みできました。
著者のロマン・ローランはこの作品でノーベル文学賞を受賞したわけですが、とにかく熱い!それは、そのままジャン・クリストフそのものです。
さて、人にあわせることができずというか、己の思いのむくままに生きてきたクリストフ。老境に入っても、その本質は変わりません。だた、自己の反対者に対しては受容できるようになってきます。反対に自分におもねる人物より反対者の方が好きであるという心境にもなってきます。
ただ、この物語のエンディングが僕にはよく分かりません。
物語の終わりは一生を終えるクリストフ
クリストフは倒れかかりながらも、ついに向こう岸に着く。そして彼は小児に言う。
「さあ、着いたぞ!お前は実に重かった。子供よ、いったいお前は何者だ?」
すると小児は言う。
「私は生まれかかってる一日です。」