ソポクレス「オイディプス王」
読書会の課題本としての指定は光文社古典新訳文庫です。訳者の方を見て、河合祥一郎さんではないですか。シェイクスピアの訳などをされている方ではないですか!
巻末の解説に書かれてます。ギリシア語は専門ではないので、英訳から日本語訳をされたそです。シェイクスピアの訳もされているので、面白く読まさせていただきました。
巻末で、オイディプスの母であり妻でもあるイオカステが、事の事実にいつ気づいたかという河合さんの考えが紹介されてます。この視点で読むと面白いです。
また、河合さんの「シェイクスピア」という本で、四大悲劇の要件としてヒューブリス(神々に対する傲慢)を挙げられているが、オイディプスはそれほどではないと述べられています。また、テュケー(運・偶然)とデュケー(必然)の記述が面白かったです