塩野七生「ギリシア人の物語Ⅱ 民主政の成熟と崩壊」
テミストクレス亡き後、アテネを率いたのはペリクレス。この時、アテネは民主政の成熟期を迎える。民主政と言いながらペリクレス一人によって成り立っていたともいえる。民主政は多数決だのではなく、多数を納得させる政策を示すことができる能力を持つ政治家に率いられることなのだろうか。
ペリクレス亡きあと、煽動家の言論に対決することができる有能な政治家が登場するも、ペリクレス程の演説や能力がなく長期に政権を担当することができなくなる。市民自身が何が正しいか判断できなくなり誤った選択をしてしまう。衆愚政治となっていく。
そして、アテネは崩壊していく。
現代日本はどうだろうか。。。