原田ひ香「老人ホテル」
ひ香さんは「三千円の使い方」の著者。物語の中で財テクの方法を述べて行く。今回の方法は不動産。
主人公は日村天使(えんじぇる)。彼女は大家族の中で育ち、代々生活保護を受けて生活している一家。それ故、真面目に働くことや人と普通に交わることができない。天使は16歳で家を出てキャバ嬢として働くも怠惰な生活を送っていた。そんなかキャバクラのビルのオーナーの綾小路光子に金儲けの方法を教えてもよいと言われるが、そのままになってしまっていた。
キャバ嬢もやめた天使はある日老いた光子を見かけ後をつける。光子は老人が老人ホームのようにあるビジネスホテルに滞在していた。天使はそのホテルで清掃員として働くことにする。