三島由紀夫「仮面の告白」
「仮面の告白」1949年刊行。
「少年」1948年から発表。この「少年」は川端康成の自伝的な物語で後輩への愛を描いたもの。僕は「仮面の告白」を読みながら、康成の「少年」を思い浮かべていた。どちらが先かなと思ったら、ほぼ同じ時期。師弟関係のような川端と三島の間に同じような自伝的な物語があるということは奇遇なのでしょうか。。。
人間という生き物の造型のもつ美への憧れというかそれ以上のものは、男女というものだけでは計り知れないものがあるのでしょうか。
この「仮面の告白」は僕は初読みでした。それ以降の三島の作品を考える上では、やはり読んでおくものなのだと感じました。