マーガレット・アトウッド「昏き目の暗殺者 下」
巻末の訳者の鴻巣友季子さんの解説が全てを語ってくれています。
サーガという言葉のイメージにピッタリです。
主人公はチェイス家のアイリス。彼女が父親の工場が傾いてきたためグリフィン家に嫁ぎます。悲劇の元凶はここです。
ただ、物語は年代式ではなく、アイリスの妹のローラの死から始まります。そして夫のリチャード。娘のエイミーと。
訳者の鴻巣さんが言うように巻末で途中で真相が見えてきます。ただ、そのことはアトウッドは分かって書いているのだと思います。しかし、読み終わった後に新たな疑問も浮かんできましたが、そこまでは語られていません。
アトウッドがノーベル文学賞を受賞する時がくるのでしょうか。。。楽しみです