泉鏡花「草迷宮」
葉山の妖怪等が住み着いた荒屋敷を舞台にした鏡花らしい物語。
泉鏡花の作品は、改めて映像的だなと思いました。語りが重層的で、幾重にも語り部が替わっていく。そして、文語体に近い表現故に、流れるような情景描写。そして色彩豊かな映像を浮かび上がらせてくれます。今回h、手毬の鮮やかさが、幻想的に浮かび上がってきます。
物語は、青年が小さな頃母の唄った手毬唄を求めて旅に出て一軒の屋敷に辿り着きます。そこは多くの人が亡くなったところ。夜な夜な物の怪が現れます。旅の僧が訪れどう展開するのか。。。