J.D.サリンジャー「ライ麦畑でつかまえて」野崎孝訳
この野崎訳は大昔に読んだ。最近では。村上春樹訳の「キャッチャー・イン・ザ・ライ」。野崎訳を推す方も多い。村上さんが新訳を引き受ける時の条件は、野崎訳を残すことだったそうです。
今回、読んでみて、そういうことかと思いました。それは、村上訳のホールデンと野崎訳のホールデンでは、結ぶ人物像が違ってくるということ。それは好みの問題になってくることが村上さんは分かってたんじゃないかなと思います。
僕は村上訳のホールデンが残ってるんで、この野崎訳を読み始めた時は、すごく違和感があって、村上さんの本と見比べていました。野崎訳でホールデンの人物像が出来上がった人からすれば村上訳のホールデンは違うということなんでしょうね。。。
あと、ライ麦畑でつかまえて、の元になった歌、今更ながらあの歌なんだと知りました。メロディはドリフターズの「誰かさんと誰かさん」

1.
O, Jenny's a' weet, poor body,
Jenny's seldom dry:
She draigl't a' her petticoatie,
Comin thro' the rye!
ジェニーはずぶ濡れ 粗末な格好
乾いた服を着ていない
ペティコートを引きずって
ライ麦畑を通ってくる
Chorus:
Comin thro' the rye, poor body,
Comin thro' the rye,
She draigl't a' her petticoatie,
Comin thro' the rye!
<コーラス>
ライ麦畑を通ってくる 粗末な格好
ペティコートを引きずって
ライ麦畑を通ってくる
2.
Gin a body meet a body
Comin thro' the rye,
Gin a body kiss a body,
Need a body cry?
ライ麦畑で出会ったら
きっとキッスを交わすでしょう
泣くことなんてないでしょう?
Chorus:
Comin thro' the rye, poor body,
Comin thro' the rye,
She draigl't a' her petticoatie,
Comin thro' the rye!
<コーラス>
ライ麦畑を通ってくる 粗末な格好
ペティコートを引きずって
ライ麦畑を通ってくる