トマス・ピンチョン「重力の虹」上
この本に挟んであった新聞の切り抜き記事にこう書いてありました。

アメリカ文学史上、最大級の問題作品として『白鯨』にも並び称される長編小説。

アメリカの大学生が「読んだフリ」をする小説ランキングの1位の栄光もむべなるかな

とにかく分厚い。上下合わせて1500頁。30万語にわたるということです。
これは新訳ですが、訳者の佐藤良明さんの翻訳作業は構想30余年、本格的に取り組んでから7年だそうです。
雰囲気的にはアカデミー作品賞の「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(以下エブエブ)のように場面転換のオンパレード。それも突然であり意味不明。多分意味はないと思います。場面場面の映像を思い浮かべてその荒唐無稽な世界を堪能するだけ。多分粗筋はすごく簡単だと思います。「エブエブ」も基本的には母娘の愛情物語。
読むドラッグとも言えます。
ジョイスの「ユリシーズ」とも異なります。

下は来月読みます。疲れるからです。。。