樋口一葉「大つごもり・十三夜」他五篇
「大つごもり」とは大晦日のこと。
つごもりとか晦日は月末のことで、年末は大をつけて、おおつごもりとか大晦日と言います。晦日は三十日ですね
十三夜は十五夜の二日前。十日の収穫を行い十三日に十五夜前の美しい月を愛でるのだそうです。
こんな美しい日本語を題にした短編です。一葉は24歳で亡くなりました。もし彼女が長く生きていたなら、口語体でいずれかは書いのではないでしょうか。美しい文語体で綴られている一葉の作品。現代語訳ではなく、一葉自身が綴った口語体の作品が読めたらどれだけよかったでしょうか。
「おおつごもり」の最後はいいですよね。他の作品も、短編ですが、物語の構成は素敵です