繁田信一「知るほど不思議な平安時代」上
平安時代を優しく説いた本です。
この上の章立てを示します

第1部 数字に見る平安時代
第2部 権力者に見る平安時代
第3部 安倍晴明に見る平安時代
第4部 民俗に見る平安時代

来年の大河ドラマは紫式部のようです。先駆けて平安時代をお勉強。
紫式部と言えば藤原道長です。彼は学会の中心はすごい人になってますが、実際は大不忠の人。教科書にも出る「この世をば 我が世とも思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」という歌は、反道長だった親戚の藤原実資の「小右記」にしか出てこないそうですね。
安倍晴明は一般的に「せいめい」と呼びますが、彼が生きていた時代は「はるあき」だったのではないかということです。また、晴明が陰陽道第一者になったのは還暦を過ぎてからなんだそうです。