H.P.ラヴクラフト「ラヴクラフト全集 別巻 下」
やっと別巻の下が読めました。これにしてラヴクラフトの文庫版の全集の完結です。
別巻の上下は、ラヴクラフトが手がけた添削・補作した作品集です。したがって、それぞれの作品の著者は、ラヴクラフトではありません。
ラヴクラフトの作風を感じながらも、物語の展開は違うものを感じます。
ラヴクラフトが活躍した時代は世界恐慌あたりということで、この当時は雑誌などに書く作家が少なかったようです。書けば、誰もが作家というような状態だったそうです。それ故に、このような添削・補作と言う仕事も成り立ったようです。代作ということもあり得たそうです。
我が国においては、江戸川乱歩さんが忙し過ぎるため、その代筆を横溝正史さんがしたということもありましたが。。。