森博嗣「笑わない数学者」
S&Mシリーズの3作目
こういうミステリ楽しくでサクサク読めてしまうのが嬉しい。今回がいろいろ考えながら読みました。
消える巨大なオリオン像の謎。起こる殺人事件。
なーんとなく、こうじゃないかと推理しました。けっこう。。。ね
この本はミステリなのですが、結構くるフレーズもありました

「戦士、素朴と単純って、どこが違うのかしら」
「現象としては同じだ。まあ、違いといえば、観察者の先入観かな」

人間は自分の生き様を見せること以外に、他人に教えることなど何もないのだ。一般に使われている教育という言葉は、ありもしない幻想でしかない」

人に好かれたいという感情が、通常、その人間の内部の思考領域を限定する。その感情こそが自由を奪うのだ

自由の概念が定義できない者に自由は存在しない
思考しない者に自由はありえない

煙草には、時間を少しだけ呼び戻す効果がある。喫煙者の寿命が短いという事実があるならば、それはたぶん、そのプレイバックの時間のためであろう


ただし、この物語は、最後ははっきり書かれていません。僕は博士の正体は。。。と思っています