クラウス・コルドン「ベルリン1945 はじめての春 上」
ベルリン3部作の第3部の始まりです。
この1945での主人公は第一部の主人公だったヘレの娘のエンネです。ヘレは第2部で逮捕されて以降釈放されず収容所に入れられたままです。故にエンネは祖父母にあたるヘレの両親を父母と思って育ったきました。そして次第に現実に気付いていきます。
ベルリンは連合国軍の空襲にあいますが、ヒトラーは最後まで抵抗せよと言い続けます。しかし、ソ連軍によりベルリンが占領されます。それは解放とは呼べないものでした。