夏目漱石「三四郎」
人生3回目の「三四郎」です。
漱石の前期三部作の最初です。今回、すべて読んでからの再読となります。
こうして全6作を見通してみると、この「三四郎」と最後の「こころ」が作品としてはまとまっているのかなと思います。そういう意味では読み易く分かりやすいと言えます。
僕なりのまとめ方は次のようになります。
前期三部作
「三四郎」気になる女性への不器用な対応により、その女性は他の男と結婚
「それから」結婚している女性を奪おうと決意する
「門」奪い取った後の結婚生活
後期三部作
「彼岸過迄」小さい頃の許嫁従妹に素直に接することができない
「行人」自分の嫁が弟に気があるのではないかと疑い続ける兄
「こころ」親友の自殺の原因が自分にあると悩み続ける先生