スティーヴン・ミルハウザー「ナイフ投げ師」
図書館で何か面白そうな本はないかと探していてみつけた本。著者のミルハウザーは全く知らなかったけど、柴田元幸さんが訳なので大丈夫かと思い借りてみた。
読み終わってから知ったけど、米澤穂信さんの『栞と嘘の季節』にこの本の『夜の姉妹団』の物語が登場するのだそうです。こうなると米澤さんの本を読まねば。。。罠にかかりました。
さてミルハウザーはアメリカの作家さんで、書かれている物語は現実に起こったことなのか、夢なのか、異世界の世界い紛れ込んだのかという雰囲気です、
表題のナイフ投げ師の結末は、ナイフ投げ師からナイフに刺されたい人ということで観客から募り、本当に刺されてしまいます。視点はこのショーを見に来た観客でして、結局、本当にあったことなのかショーなのか不明なままで終わってしまいます。
「夜の姉妹団」もそういう団体があるのかないのか、その実態は何なのか、全く不明のまま起こった出来事だけ書かれてます。
このような短編が収められています。