北村薫「いとま申して 『童話』の人びと」
北村さんの本は初読みです。なぜこの本を読むことになったかというと図書館で先に「慶應本かと折口信夫」という本を借りてきたのです。折口信夫さんには昔興味があって、どんな人か知りたかったのです。読もうとして、よく見たら「いとま申して2」とあるじゃないですか。2ということは当然1もあるわけでして、物事は順序よくということで1であるこの本を借りてきたのです。
内容は北村薫さんのお父様の日記をもとにして物語。物語と言っても、日記も記述してあって、物語風と言った方が正解ですね。
この1は、薫さんのお父様が童話作家になろうといていて慶應予科での出来事が記述してあります。大正末期から昭和初期にかけての童話史の列伝のような内容です。