ハイスミスの作品を読んでみたくて、エドワード・ホッパーの絵が表紙だったので、この本を選んでみました。
クリスマスシーズンにデパートでアルバイトをしていたテリーズは、美しい人妻キャロルと知り合います。この場面は、ハイスミスの実体験のようです。
テリーズはキャロルに恋心を抱きます。そして二人は自動車旅行に出かけるのです。
この作品が発表された時代はLGBTは認められておたず、ハイスミスは違うな愛でこの作品を発表しています。
「人の過去の歴史なんてどこが面白いのかしら」テレーズは微笑んだ。
「その場かぎりの未来だってつまらないじゃん」
「古典とは時代を超越した、人間の業を描くものだと思います」
こんな描写が好き
「やめて、転んだらどうするの!」キャロルが声を張り上げた。「まったく、ふたりでシャワーも浴びられないの?」