ラヒリさんは両親がカルカッタ出身のベンガル人の方。この物語はインドの方々が主人公の短編集。そしてあとがきの解説を読んでなるほどと思いましたが、結婚に関することが話の中心になってます。
本の題名にもなっている「停電の夜に」。これは映画化もされました。
生まれてくる子が死産だったことから夫婦間がしっくりいかなくなり、家庭内でも意識的にすれ違うようにしてしまいます。そして停電の夜、嫌でも顔をつきあわせているうちに結婚前後のことを思い出し気持ちが戻っていくという話です。
考えてみれば、心って動くものなのですよね。何がそのきっかけになるのかわからないものです。