登場するのは、アメリカ大陸の平原。そしてバイク。いつもの片岡さんですが、この本は一味違います。
自然の描写が素晴らしい。アリゾナの岩肌の平原、なぜかバイクの騒音が似合うのですよね。マシンでありながら、なぜでしょう。。。
そして、物語の中で雨を降らせるのが好きな片岡さんですが、今回は大雨です。乾燥地帯が一瞬にして大河になります。昔、砂漠で寝てはいけないところとして砂丘の谷間だということを知りました。それは雨はほとんど降らないけど、降るときは豪雨であり一瞬にして低いところは大河となるのだそうです。
「雨の伝説」という物語の舞台は太平洋の島ですが、そこでの皆既日食の描写はすごいです。
そして、いつもの気の利いた会話
「なぜ女が肥るか、その理由がわかる?男がいけないのよ。夜おそくまで男の帰りを待ちながら、つまみ食いするでしょう。それがつもって、こうなるわけ」