先に読んだ西加奈子さんの作品と違って、美しい言葉が並べられています。
読書と言うものは本を読む順番で、感じ方が大きく変わるなとあらためて思いました。
西さんの作品が本能的な愛であるならば、この作品は美しい愛。それがより一層美しく感じさせてくれるのは西さんのおかげとも言えます。
それは時代なのでしょうか。
愛と言うものはこうあらねばならぬということをこの作品は語っているように思えてきます。
表題の「みずうみ」は幼馴染の初恋の女性が友人と結婚してしまったことを老いてからの思い出話です