女と男の絵物語です。
今回は、女に騙された男が女を撃ち殺す話や、二股をかけた男の結末とか、片岡作品にしては珍しいストーリー展開になってます。
巻末の古谷知子さんの解説び題名は「片岡義男というファンタジーのドアのむこうに」です。そして、こう書いておられます。
文庫本というかたちそのものが軽さをともなうと私は思うが、あのとき駅の売店にいっしょにならんでいたほかの文庫本は、みないちように重かった。どこかで世間とつながりを持たなくてはいけないと思っているようなところが重さの原因であり、『彼のオートバイ 彼女の島』にだけは、そういった重さがなかった。
片岡さんは大人の絵本にして、おしゃれだけです。他の主張はありません。