最近、読書会の関係でツイッターを本格的に始めました。そこで、僕の家の近くに古民家をリノヴェーションした本屋さんができていることを知り行ってみました。
夏は出版社がフェスをやってますが、書店員さん主体のナツヨムというのがあるようで、ここの店主さんのお薦めの本が小川洋子さんの「ことり」でした。前から読んでみようかなと思ってましたので、これを機会にということで買ってきました。なお、帯も薦めた方が作るというものです。
小川洋子さんの作品はこの「ことり」で4冊目です。正直、まだ小川さんの作風の正体が掴めない状態です。
読んでほっとする暖かい物語ではないと思います。人の世の冷たさというものを感じます。
この物語も小鳥の小父さんという人物が主人公です。両親を亡くし、小鳥としか話せない兄と二人暮らし、その兄も病死してしまいます。
その兄の影響で、幼稚園の小鳥小屋の管理を進んでします。
図書館で出会った女性が唯一、人としての感情を思い出させてくれる存在でしたが、そんな彼女も結婚で去ってしまいます。
そして、小鳥は子取りと言われ、周囲の人間から冷たい目で見られます。
そんな中での、けがをしたメジロの手当てをします。
こんな小鳥の小父さんは幸せな人生だったのでしょうか。。。本人は幸せだったようですが、どうなんでしょうか。。。考えさせられました。
物語の語り始めは、「小鳥の小父さん」と言ってます。まるで、話者が知り合いのように書き始めていますが、第三者で小鳥の小父さんを救う人は登場してきません。
本屋さんの写真の掲載しておきます