写真家の佐藤秀明さんという方とのコラボ。本の半分は写真です。
ストーリーもそれに合わせてあります。
この物語の主人公ともいえる女性は、片岡さん曰く日本では成立することがないという執筆家と写真家の間を取り持ち本を創り上げる仕事をしています。
そして、彼女は片岡作品にしては珍しく号泣するのです。
あとがきは片岡さん自身が書かれており、それさえも物語の一片のようです。

彼女という一人の女性のなかに、自由なアイディアが無限に渦巻いている、したがってきわめて魅力的でなおかつ美しい、まるでミューズのような女性に、ぼくは知恵を求めた。