ダンセイニはアイルランドの作家で、現代のファンタジーの源流をつくりあげたと言われている人です。
ラヴクラフトを読んでいた時に影響を受けた作家としてダンセイニの名前が出てきて知りました。
江戸川乱歩もダンセイニの作品を絶賛したのだそうです。
この「ペガーナの神々」というのは、ダンセイニが創り上げた神話です。
北欧神話とは異なります。
登場する神々はマアナ=ユウド=スウシャイという神に作られ、スウシャイが眠っている間は生きていられますが、目覚めるとすべて消し去られ、新しい世界が始まるというもの。当然、人間など小さなものです。
それ故に、物語は静かで美しく、散文的でもあり、独特な雰囲気をかもしだしています。挿絵も独特で雰囲気を一層高めています。