当時はミステリーと呼ばずに探偵小説。その探偵小説が18編収録されています。特に長いものとかはありません。
巻末の解説にこう書いてありました。
戦前の少年少女向けの長編小説は、現在のように必ず雑誌が買えるか分からなかったので、続きが読めない読者のため一回ごとにクライマックスを盛り込む傾向が強く、前半の伏線を受けて思わぬオチをつけるという展開を創る作品は珍しかった。
したがって、あれやこれやという複雑に絡まったトリックはなく、ミステリーをあまり読まない僕でも結構トリックを見破ることができました。