周五郎さんの少年文庫シリーズの怪奇小説集です。
13編収録されてますが、中編と言えるのがなんと「シャーロック・ホームズ」。
「モンゴール王の財宝」を追って訪日したのです。観音普問品は知ってるわ、話す日本語には「・・・・なかなか味をやるぞ、うい奴うい奴」とか今の日本人は言わないですよね。。。そして、日本人や志那人に化けても誰も見破ることができない、という・・・物語もすごく、ホームズさんは滝壺に落ちるし、まだらの紐が出てきて人を噛むわ・・・本歌取りもなかなかです周五郎さん。最後は、日本人の男爵令嬢を妻に迎え英国に帰るのでした。
他にも表紙の絵にある木乃伊屋敷の話。僕は小さいころ「恐怖のミイラ」を観てトラウマになってるのが包帯巻のミイラです。。。しかし、怪奇小説集と言っても妖怪や霊の類は登場しません、一番怪奇なのは、あのホームズさんでした。。。