有川浩さんの「植物図鑑」に出てくる「雑草という名の草はない」という言葉。昭和天皇の言葉として紹介されてますが、陛下が牧野富太郎さんの言葉を引用されたものです。牧野富太郎は昭和天皇にご進講されています。
この牧野富太郎の物語がこの「ボタニカ」です。
牧野富太郎は日本植物学の父と言われ、僕も学生時代に「学生版牧野日本植物図鑑」を買いました。今では植物の名を調べようと思へば、グーグル・レンズなどのアプリで簡単にできます。この牧野日本植物図鑑は、その白黒のスケッチが素晴らしいです。
富太郎自身スケッチを描き、その正確さは類を見ません。生物学のスケッチですので、芸術性を追求していないのですが、芸術的です。
富太郎の学歴はなく自力で学び、最後には理学博士まで取得し昭和天皇にご進講したほどの人物です。その生涯は、あくまでも植物学の追求であり、学歴などといったことに見向きもしませんでした。まさに表紙に表情にあるような天真爛漫な人物だったのでしょう。
来年のNHKの朝の連ドラの主人公がこの牧野富太郎だそうです。題名は「らんまん」です。