ディストピア小説ということ有名な作品です。著者はほかにもブレードランナーなどの原作を書かれてる方です。
物語の設定は、第二次世界大戦で日本やドイツの枢軸国側が勝利した世界。場所は日本占領下ともいえるサンフランシスコ。
ただ、三国志で蜀を勝たせるというような欲求不満解消のような内容ではありません。
物語は、日本人相手のサンフランシスコの美術工芸商の店から始まります。そして、この世界で売れているのが「イナゴ身重く横たる」という第二次世界大戦で連合国側が勝ったらという内容の本。この本はドイツ占領下では危険な書物に指定されています。日本占領下では自由に販売されています。作者はドイツから狙われるということで、読者からは自分の身を守るために”高い城”に住んでいると思われています。
そして、ドイツの日本に対する陰謀が密かに進んでいきます。そん中、ドイツのヒトラーの継承者であったボルマン首相が死にます。しかいs、物語は政治的な出来事を背景として、たんたんと進んでいきます。
逆説の物語の中で現実世界に触れるという、これは否定か肯定か・・・